ドラクエ3買ってもらえる条件


ドラクエ3を親にねだって見たものの、親から返ってきた返事は予想以上に厳しいものでした。

「そうだな、次の期末テストで学年で5位以内に入ることが出来たら、買ってやろう」

最悪だと思いました。
いや、買ってもらえる条件を提示してもらえただけでも最悪ではないのかもしれませんが、学年で5位以内に入るのは限りなく不可能に近いことでした。

県内一の進学校で、これまでの最高順位が35位だった僕。
そして、上位10位はいつも常連で占められていました。

この常連に食い込めるのか??
でもやるしかない。僕は死にもの狂いで勉強することにしました。

期末試験まで残り3週間ありません。

3時間睡眠の毎日

期末試験までの3週間は、毎日3時間睡眠でした。
もちろん、ファミコンは自ら封印し試験勉強にすべて当てます。

思えば、精神が最も鍛えられたのはこの時期が最初かもしれません。
疲れてきたら、少年ジャンプの袋とじに書かれてある、ドラクエ3の画面を見ると、自然と疲れは消し飛びました。

そうして、試験当日を迎えました。

試験の結果は8位・・・すると!

試験は会心の出来だったと今でも覚えています。
自分が勉強してきたものをそのまま出せました。

後は結果を待つのみ。
結果が出るまで、ゲームも手につきませんでした。

そして、運命の期末テストのランキング発表!!
成績優秀者は、壁に名前をはり出されます。

僕の名前は、、、、あった!!

でも、総合8位です。
約束の5位以内に入れなかった・・・

僕は肩を落として、家に帰り親に報告しました。

すると、「8位か、よく頑張ったな! お前の欲しかったソフト買ってあげるよ」

意外な言葉が返ってきました。
約束を守れなかったのに・・・

僕がどれぐらいドラクエ3を欲しかったか、そしてどれぐらい頑張ったかを親はよく見ていたのだと思います。

僕は泣きながら礼を言いました。

そして、その週の休日に、親と一緒に近くのデパートに行って、ドラクエ3を買ってもらったのでした。

この嬉しさは、これまでの人生でもベスト5に入るぐらいの嬉しさでした。

次は  >>卒業文集に書いた将来の夢